第2回 2006年度データアーカイブ優秀論文表彰
2006年度の審査の対象となった論文は、学部学生、大学院生、大学教員(教授を除く)および研究機関の研究者(40歳未満)により、2005年4月から2006年3月までSSJデータアーカイブに提出された公刊論文(第3者が入手可能なもの:二次分析研究の奨励のため、調査実施メンバーによる論文は除く)です。対象となった24本の論文について、SSJデータアーカイブ優秀論文賞審査委員会では、2006年4月より審査を進めてまいりました。このたび、優秀賞1本、佳作2本(合計2名)が選出されましたので、ここに発表いたします。
- 優秀賞
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水落正明氏(お茶の水女子大学 21世紀COEプログラム研究員)
「学卒直後の雇用状態が結婚タイミングに与える影響」『生活経済学研究』第22・23巻合併号
使用データセット:大阪商業大学・東京大学社会科学研究所 「日本版General Social Surveys2000-2003」(調査番号0200, 0250, 0300) - 佳作(五十音順)
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- 香川めい氏(東京大学大学院教育学研究科 博士課程)
「学校から職業への移行形態とキャリア形成」『東京大学大学院教育学研究科紀要』44巻
使用データセット:労働政策研究・研修機構、労働政策研究所「職業と家庭生活に関する全国調査」(調査番号0135) - 水落正明氏(お茶の水女子大学 21世紀COEプログラム研究員)
「共働き世帯における家計構造と家事分担」東京大学社会科学研究所リサーチペーパーシリーズ34
使用データセット:家計経済研究所「現代核家族調査」(調査番号0386)
- 香川めい氏(東京大学大学院教育学研究科 博士課程)
- 所属はいずれも2006年6月時点
- 受賞者の論文のうち、『日本労働研究雑誌』に掲載された2点については、独立行政法人 労働政策研究・研究機構のホームページ(http://www.jil.go.jp/institute/zassi/)からも閲覧できます。
選考方法と経過
- SSJデータアーカイブの寄託データを利用し、2005年度に提出された論文(著書を含む)のなかから、著者の年齢等の基準に基づき優秀論文賞の対象となるもの24点を抽出した。
- SSJデータアーカイブの事務局が、24点の論文に関して、①二次分析としての工夫の程度と、②実証研究としての手続きの完成度、の2つの基準に基づき、さらに11点に絞り込んだ。
- 論文11点に関して、それぞれ2名の審査委員が、①二次分析としての工夫の程度、②実証研究としての手続きの完成度、③論文のインプリケーションの面白さ、の3つの基準に基づき、それぞれ5段階評価を行い、その結果に基づき論文6点が最終選考の対象となった。
- 審査委員全員が、最終選考の対象となった論文6点をすべて読み、総合評価を行い、その結果に基づき優秀論文1点、佳作2点を選定した。今年は論文の評価の分布などから、佳作は2点の選出にとどまった。
2006年度SSJデータアーカイブ優秀論文賞審査委員会委員(敬称略・五十音順・◎は審査委員長)
- 池田謙一(東京大学人文社会系研究科教授)
- 大久保幸夫((株)リクルート ワークス研究所所長)
- 大竹文雄(大阪大学社会経済研究所教授)
- 玄田有史(社会科学研究所助教授)
- 佐藤 香 (社会科学研究所助教授)
- 佐藤博樹(社会科学研究所教授)
- 中尾啓子(首都大学東京都市教養学部准教授)
- 永井暁子(社会科学研究所助教授、家計経済研究所客員研究員)
- 仁田道夫(社会科学研究所教授)◎
- 平野 宏 ((株)エンタテインメントビジネス総合研究所会長)
- 前田幸男(東京大学大学院情報学環助教授・社会科学研究所兼任助教授)