第4回 2008年度SSJデータアーカイブ優秀論文賞表彰
2008年度の審査の対象となった論文は、学部学生、大学院生、大学教員(教授を除く)および研究機関の研究者により、2007年4月から2008年3月までSSJデータアーカイブに提出された公刊論文(第3者が入手可能なもの:二次分析研究の奨励のため、調査実施メンバーによる論文は除く)です。対象となった36本の論文について、SSJデータアーカイブ優秀論文賞審査委員会では、2008年4月より審査を進めてまいりました。このたび、優秀賞1本、佳作2本(合計3名)が選出されましたので、ここに発表いたします。
- 優秀賞
- 西村孝史氏(徳島大学総合科学部人間社会学科准教授)
「就業形態の多様化と企業内労働市場の変容-「ワーキングパーソン調査2006」の再分析」, 日本労働研究雑誌NO.571
使用データセット:リクルート ワークス研究所「ワーキングパーソン調査,2006(調査番号0535) - 佳作(五十音順)
島貫智行氏(山梨学院大学専任講師)
「パートタイマーの基幹労働力化が賃金満足度に与える影響-組織内公正性の考え方をてがかりに」日本労働研究雑誌第568号
使用データセット:労働政策研修・研究機構「労働者の働く意欲と雇用管理のあり方に関する調査,2004」(調査番号0422)福田節也氏(Max Planck Institute for Demographic Research, Research Scientist)
*所属はいずれも2008年6月時点
「The Socio-economic Status of Women and Marital Fertility in Post-war Japan : Effects of Education, Employment and Family Structure on Parity Transitions」人口学研究 第40号
使用データセット:日本家族社会学会全国家族調査委員会「全国調査「戦後日本の家族の歩み」(略称:NFRJ-S01),2002」(調査番号0400)- 選考方法と経過
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- 2008年度の審査の対象となった論文は、学部学生、大学院生、大学教員(教授を除く)及び研究機関の研究者により、2007年4月から2008年3月までにSSJデータアーカイブに提出された公刊論文(第三者が入手可能なもの:二次分析研究の奨励のため、調査実施メンバーによる論文は除く)であり、36本の論文がこの条件に適合した。
- SSJデータアーカイブの事務局が、36点の論文を、①二次分析としての工夫の程度、②実証研究としての手続きの完成度等の基準に基づき、14本に絞り込んだ。
- 14本の論文に関して、それぞれ2名の審査委員が、①二次分析としての完成度、②論文としての作法を満たしているか、③論文の内容の面白さ、の3つの基準に基づき、それぞれ5段階評価を行い、その結果に基づき5本の論文が最終選考の対象となった。
- 審査委員全員が、最終選考の対象となった論文5点をすべて読んで総合評価を行い、その結果に基づき優秀論文1点、佳作2点を選定した。
- 2008年度SSJデータアーカイブ優秀論文賞審査委員会委員
- (敬称略・五十音順・◎は審査委員長)
- 大久保幸夫((株)リクルート ワークス研究所所長)
玄田有史(社会科学研究所教授)
佐藤香(社会科学研究所准教授)
佐藤博樹(社会科学研究所教授)
白波瀬佐和子(人文社会系研究科准教授)
仁田道夫(社会科学研究所教授)◎
平野宏((株)エンタテインメントビジネス総合研究所会長)
前田幸男(東京大学大学院情報学環准教授・社会科学研究所兼任准教授)