調査対象者の個人的な情報の取り扱い
調査対象者の個人情報の取り扱いについて
近年、個人の情報をどう守るかが、社会的に大きな問題になっています。特にパネル調査では、同じ対象者に継続して調査を行う関係から、個人情報の取り扱いは非常に重要な問題になってきます。
本パネル調査では、ご協力いただいた方の個人情報(名前、住所など)を、調査の実施以外に一切用いることはありません。また、情報の管理には十分注意しており、個人情報が第三者に伝わるようなことはありません。
調査対象者の回答内容の取り扱いについて
本パネル調査には、職業や収入などのプライバシーに関わる情報についての質問がありますが、回答はすべて統計的に処理されますので、回答の内容から個人が特定されたりすることはありません。またもちろん、回答内容が第三者に伝わるようなことはありません。
社会全体として、どのような状況になっているのかを知る必要があること、また分析の際にそのような情報を組み込んで分析することで、学問的にだけではなく、政策的にも非常に重要な知見を導き出すことが、これらの情報をお尋ねする最も大きな理由です。
例えば、貧困や介護、育児などの問題を政策的に扱おうとしても、現在生きる人々の生活がどうなっているのか、所得水準によって、あるいは職業によって異なることは当然予想できます。そうなれば、それに応じた対策が必要になってきます。
ですから、やや込み入った質問があるかもしれませんが、上記の点をご理解いただき、調査に協力いただければと考えております。
調査データの二次利用提供について
本パネル調査により得られたデータは、研究の企画・実施にかかわる研究者が主に分析します。しかし、調査が日本学術振興会・科学研究費補助金の助成により実施されていることから、データ分析の機会は公共財としてできるだけ多くの方に開かれるべきです。
したがって、東大社研パネルプロジェクトでは、プロジェクトメンバーに配布してから一定期間を経て、SSJデータアーカイブより個票データを公開しています。詳細は、同アーカイブが運営するSSJDA Directからご覧になれます。
プロジェクトメンバーに配布されるデータ、SSJデータアーカイブより公開されているデータともに、調査対象者の個人情報(氏名、住所)は含まれておりません。こちらは、調査業務委託先である中央調査社が厳格に管理しており、研究者が知ることはありません。また、調査時居住都道府県や通っていた大学名など、他の情報と組み合わせることで個人を特定できる可能性が高まる情報については、SSJデータアーカイブでは特別データとして別途より厳格な審査を経て提供されます。