東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター

計量分析セミナー

2012年 特別講演

反事実的因果効果の測定と傾向スコアによるウェイト法による因果分析

講師
山口一男(シカゴ大学社会学部教授)
日時

2012年1月31日(火)13時30分~17時
 

場所

東京大学本郷キャンパス 赤門総合研究棟 5階センター会議室(549号室)

受講者
最大30名
受講料
無料
受講要件
どなたでも参加いただけます。
申込期間
2012年1月29日(日)まで
(申込者多数のため締め切らせていただきました)
申込方法
お名前、ご所属、職位または学年をご記入の上、件名を"計量分析セミナー申込で statsemi@iss.u-tokyo.ac.jp までご送信ください。
ポスター
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内容

現代における統計的因果分析とは、一致性を持つ統計値が、ある仮定の下で反事実的因果効果の定義に見合った分析となっていることを意味するが、その「ある仮定」が一定の仮定ではなく、分析に用いることのできるデータの種類や統計モデルによって異なるという事実は、よく認識されていない。特に傾向スコアの利用による因果分析は、観察されない交絡要因がないという仮定をすることの限界がよく指摘されるが、それはこの方法をクロスセクションデータに応用するときの性質でありパネルデータ分析に応用する場合は方法に依存する。例えばロビンズによる傾向スコアを用いた「周辺構造モデル」はクロスセクションデータ分析と同様の仮定のもとでのパネルデータ分析法であるが、アラディーがDID法を傾向スコアを用いて拡張した方法は時間的に不変の観察されない交絡要因を制御している。

セミナーでは、①反事実的因果効果の定義と傾向スコア法のクロスセクションデータへの応用とを基礎として、②パネルデータに対し個人別固定効果を仮定するDID法が、「ある仮定」のもとで反事実的因果分析であることを示し、 ③さらにパネルデータの傾向スコア法として、周辺構造モデルとDID法の仮定をさらに弱めるアラディーのDIDの拡張法を紹介する。またセミナーでは方法の解説だけでなく、実際の応用を示し、また応用上の留意点も解説する。

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