東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター

計量分析セミナー

2012年 特別講演

階層線形モデル(HLM)を用いたパネル調査分析

講師
宮崎康夫(ヴァージニア工科大学教育学部准教授)
日時
2012年7月27日(金)15時~18時
場所
東京大学本郷キャンパス 赤門総合研究棟 5階センター会議室(549号室)
受講者
最大30名
受講料
無料
受講要件
どなたでも参加いただけます。
申込期間
2012年7月24日(火)まで (終了いたしました)
申込方法
お名前、ご所属、職位または学年をご記入の上、件名を"計量分析セミナー特別講演申込"で  statsemi[at]iss.u-tokyo.ac.jp  までご送信ください。
ポスター
内容

階層線形モデル(HLM)は、縦断研究(追跡調査、パネル調査)データの分析に有効な統計分析方法として、広く教育学、心理学、社会学などの領域で採用されている。HLM法は柔軟であり、個人内の時間的変化と個人差のありようを表現する記述モデルとして用いた後、引き続きそれらの変化や違いを、関連する様々な要因により説明する説明モデルとして利用することができる。更には、HLM法を用いることにより、変化や違いの要因を個人と環境要因とに分割、特定することが可能となる。

HLM法を用いた分析をするためには、パネル調査データを「個人を単位としたデータ」から「個人・時間を単位としたデータ」に組み替える作業が必要になる。「個人・時間を単位としたデータ」の作り方と記述統計、グラフ化による変化のありようや変化に関与する変数の探索方法について解説した上で、HLM法を応用したパネル調査データ分析手法を解説する。時間が許せば、共分散構造分析モデル(Structural Equation Model)によるパネルデータの分析法、また固定効果・ランダム効果モデルの統計手法等との比較とそれぞれの優れた点についても言及する。

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